2018年の新ルール
絞技による事故防止
大外刈によるケガ防止
『新ルール』が改正されます
国際大会では、来年(平成30年:2018年)1月から、
国内の地区大会は、4月の県柔連の審判講習会にて
案内されてから、各大会で適用される見通しです。
組手を切る・防御する行為(ネガティブ柔道)は、
反則を与えるよう明記されています。要確認です。
= 主な改正点 =
① 技有2で一本(技有、合わせて一本、それまで)
② 指導3で反則負け
『新ルール』の要点
NEW 審判講習会で、新ルールが案内されました。
◇ 平成29年4月16日(日) 宮城県武道館
◇ 講師:①七段・板本先生 ②七段・平間先生
『国際柔道連盟試合審判規定(2017-2020)改正の要点0321』
の記載内容のとおりです。追加の運用は、下記の内容でした。
◇ 帯から下への直接的な攻撃・防御に対して反則を与える
場合は、1回目も合議すること(が望ましい)。
『標準的な組み方』(後ろ襟の反則)について
マルちゃん杯・東北大会が開催されました。
◇平成29年5月14日 … 岩手県営武道館
今大会では、後ろ襟の反則を見逃す例が、散見されました。
後ろ襟の反則については、次の通り規定・解釈されています。
※引用①『国際柔道連盟試合審判規定(2014~2016)』
※引用②『わかりやすい 柔道のルール』 著者:小俣幸嗣先生
※引用③『詳解 柔道のルールと審判法』 著者:小俣幸嗣先生他
『少年規定』では、中学生は後ろ襟を握ることが認められています。
しかしそれ以前の大前提として『審判規定』にて『標準的組み方』が
規定されており、違反した組み方に対しては、禁止事項として罰則を
与えるよう明記されています。
後ろ襟について左右の境界線は、背部の正中線を基準に判断します。
正中線を超えているか否かの見極めは、正中線を釣手の指が超えて
いるかどうかで判断します(全柔連の審判部にも確認しました)。
社会人や大学生の大会でも、後ろ襟または背部を、正中線を超えて
握り続けた場合には、片襟または奥襟の指導が与えられています。
『少年規定』の一部しか読まないで、後ろ襟なら正中線を超えても
持って良いと誤解している審判員は、反則を見逃した上に、反則で
施技された技の効果までも認めてしまうといった誤審をするので、
注意しましょう(ケンケン以外の3秒以上の背部も同様です)。
指導者のページ
全日本柔道連盟chで『柔道の安全指導DVD』が公開されています。
審判規定の解説資料の追加です。